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(主に)京都ラーメン日記 ときどき麺以外

主に京都のラーメンを食べた記録です。麺食いなのでラーメン以外の麺も食べます。時々麺以外も食べます。

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かね井

ようやっと、機が熟してここのレビューが書けるようになった。もう幾度となく訪問して、この店の素晴らしさは充分に知っている。思いが詰まりまくっているのでむっちゃ長いレビューになるのをお許し願いたい。


いつも麺料理ばかりレビューしているが、当たり前だが麺料理以外の店の料理もいろいろと食べている。外国に行った時もいろんなレストランに行った。しかし、私にとっては、「かね井」さんがマイベストレストラン。

その味、空気、もてなし。これより素晴らしいレストランがあることは全く否定はしないが、私自身の「身の丈に合っている」という意味でも、私が麺料理が大好きだということということも含めて、私のベストレストランである。



かね井さんとの出会いはほぼ開店直後にさかのぼる。「旨い蕎麦屋が出来たんや、一緒に食べに行こう」と食べ歩きの好きな友人に誘われて行ったことが初めてである。

蕎麦は大好きなので色々と食べ歩いてはいたが、京都で旨いと思える店に出会うことはなかった。じん六さんはすでに開店されていたと思うが、それ以外の現在ミシュランの星付きのような店はまだ開店されていなかったと記憶している。

そんなわけで、あまり期待していなかった。当時住んでいた左京区から、自転車で向かったのを良く覚えている。

「徒歩かバスか自転車で行くしかないけど、自転車も置くとこないかもしらんね」

と友人は呟いていたが、なんとか店の横の智恵光院通りに置くことが出来た。さっそく店内に入ったが、その設えを見て、これは今までの蕎麦屋とは違うのではないかという確信をもったのだ。

店内には凛とした空気が張ってはいるが、ほど良い心地よさ。いったん席に着くと、意外と寛げる。店内にBGMもなく、鞍馬口通に接しているにもかかわらず表の喧騒も中には入ってこず意外と静かで、店の中を通り抜ける風の音のみが耳をくすぐる。注文を取りに来られるまでしばらく待ったのだが、全く苦にならない落ち着いた空間であった。

最初に訪問した時に何を注文したのかは覚えていないが、初訪問時にはざるそばを頼むのがほとんどなのでざるそばだったと思う。この蕎麦が、またとても旨かった。蕎麦の香り、つゆの旨さ。全てにノックアウトされた。

日本酒のセレクションも素晴らしい。お品書きには明記されていないが、全て近くの「鵜飼商店」セレクション。鵜飼商店さんは純米酒しか置いておらず、しかも全ての酒を自ら足を運ばれて選ばれており、全く外れがない。日本酒もほとんどが冷蔵保存されている。そんなわけで、かね井さんで注文する日本酒は全く外れがない。


それからというもの、私は時間を作っては足しげく通った。何度通っても裏切られることはなく、いつも心地よい満足を頂いて店を後にしたものであった。


そんな私も仕事で京都を離れ、また京都に戻ってきた。京都市内で転居して現在の住居に住まいを定めたのは、実は「かね井」さんや「船岡温泉」、日本酒の「鵜飼商店」が徒歩圏内にあるということが理由の一つであるということは否定しない。


そんなわけで、現在地に転居した日の夕方。また台所用品を荷解きしていない私たちは、一家でかね井さんに繰り出した。夕方の営業時間は17時から19時である。昼間の人気ぶりを知っている私は、開店の30分前には店についていた。実は夕方に訪れるのは初めてだった。予想していた行列は全くなく、時間を持て余した私は近所をぐるりと散歩して戻ってきても、まだ店の前には誰もいなかった。結局、開店するまでの間、並んでいたのは私たちだけであった。

一番乗りで、しかも他にお客さんがいないので、普段は注文を断られていた出汁巻きを含め、散々食べ散らかした。まさに夢のような時間であった。結局他のお客さんは訪れず、あの素晴らしい空間を独占することが出来たのだ。

その快感に味をしめて、結局引っ越してから連日通い詰めた。数日間は休みをとっていたので、その間荷解きはとっくに終わっているのにもかかわらず毎日夕方にかね井さんに通った。夕方はいつもガラガラで、とても贅沢な時間を過ごした。


2010年の秋のある日。私はたまたまインターネットのニュースサイトを見ていた。ぼーっと見ていると、「2011年ミシュランガイド関西 本日発表!」みたいな記事を見つけたのだ。普段ならまずそれ以上見ないであろう記事を、その日はたまたま開いてしまった。そして、そのリストの中に「かね井」という店名を見つけた時は本当に驚いた。

前年度に、京都の蕎麦屋としては唯一「にこら」が選ばれていたのは知っていたが、コースや一品料理が充実しているので選ばれたと思っており、そうでない「かね井」さんが選ばれるなんてことはないと思っていたし、仮に選ばれたとしても店主さんは掲載拒否するだろうと思っていたのだ(この予想は合っており、後日発表されたミシュランガイドを確認すると店および料理の写真は掲載されていなかった。掲載拒否されたお店は写真が載らないのだ)。

さて、正直困ったことになったと思った。ミシュランに掲載されれば、さらに混雑することは目に見えている。家から歩いて行ける場所にある店がミシュランの星付きになったということは喜ばしいことではあるが、気軽に行けなくなるのは困る。

そんなわけで、その記事を読んだその日の夕方にかね井さんを訪問することにした。相変わらずガラガラで、私は今後喧騒に包まれるかもしれない店内で贅沢な時間を楽しんだ。

ミシュラン発売後、予想通り昼間は凄い行列が出来ているのを見た。この食べログに「待たせ過ぎる」などという否定的なレビューが出るようになったのも、「ミシュラン後」からではないだろうか。そのあたりについては他の方が適切なレビューを書かれているので、私は触れないことにしようと思う。


かね井



…ちょっと話が長くなりすぎた。その後も定期的に通ったが、味も空間の素晴らしさも全く裏切られることはなかった。もちろん「年越し蕎麦」もかね井さん。毎年除夜の鐘まで営業されているのだ。ただしここ2年ほどは、ものすごい行列が出来ており時間前には売りきれている。3年前まではそうでもなかったのだが。

というわけで、今年は早めに訪問した。それでも1時間くらいは並んだだろうか。

席に着くと、いつも日本酒と蕎麦前をいくつか注文し、蕎麦を待つ。2-3年前の年越しは大雪で、お客さんもほとんどおらずゆっくりと雪見酒と蕎麦を楽しんだっけ。

そんな私の注文は、いつも鴨ざる。色々と蕎麦を食べてきたが、かね井さんの鴨ざる以上に感動する蕎麦を私は知らない。特に、たった一つだけ入っているつくねが絶品。


突き出しに出てくる塩でまずは蕎麦だけを頂いて、その後鴨汁を堪能する。毎年最後に口にするのはかね井さんの鴨ざるで、私がこの地に住み続ける限りずっと変わらないだろうと思う。今後も店がある限り通い続けるし、いつまでも変わらずあってほしいお店である。


かね井

夜総合点★★★★★ 5.0

昼総合点★★★★★ 5.0



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樹庵

樹庵でざるそば(950円)をいただきました。


壬生に新しい蕎麦屋ができたとのことで、前から気になっていたのですが、今回ようやく初訪問してきました。建物はとても風情のある作りですが、ご主人が自分で内装まで手掛けられたとのこと。店内もすっきりシンプルで何とも落ち着ける雰囲気。

テーブル席に落ち着いて、まずは温かいそば茶をいただきほっこり。蕎麦の前にはやっぱりそば茶が落ち着くと思うのは私だけでしょうか。

初訪問なので、ざるそばを注文。950円はそれなりの値段ですが、逆に言うとそれだけの自信があるのだろうと期待が高まります。

温かいお茶を啜っていると蕎麦が運ばれてきました。しっとり瑞々しく、やや緑がかった蕎麦はきれいに切りそろえられていてとても美しい。これ、もう見ただけで旨いってわかります。旨い蕎麦は、見ただけでわかるのですね。

そばに限った話ではないですが、旨いものは美しいのですよね。


さっそく一口蕎麦だけをいただきますが、香りはさほど強くないですがしっかりとつながっており、喉越しもとても優しい。そして、水切りが素晴らしい。しっとりと瑞々しさを残しながら、余計な水分はない。

次につゆにつけていただきました。まずは少しだけつけてみましたが、つゆはやや甘めで辛くない。これはどっぷりとつけるタイプのつゆです。しかも、ありがたいことに初めからおかわりが用意されている。つゆはたっぷり堪能してほしいとのご主人の心意気を感じます。蕎麦の量は多くはないのですが、しっかり楽しめます。

あと少しで食べ終わるというタイミングで、蕎麦湯が提供されましたが、何と驚きの「ポットサーブ」! 陶器のポットで蕎麦湯をいただくのは初めてで、これは大変面白かった。蕎麦湯はとても濃厚なタイプで、つゆとよく合ってこれまた旨い。

薬味は白ネギと山葵。蕎麦自体が旨かったので、蕎麦を頂くときに薬味は使用しませんでしたが、蕎麦湯を頂くときに一緒に頂きました。ネギはふんわりほぐされていて、ネギの香りが強すぎないように仕事されていました。山葵はすりおろしたのが出てきましたが、香りもよく良い山葵を使われているのがわかります。

おかわりのつゆもあったのですが、その前に結構おなかがタプタプになりました。

そんなわけで、大変美味しく頂きました。ごちそうさまでした。950円の価値は間違いなくあると思ったこと、夕方までの通し営業ということがとてもありがたいですね。個人的にはかなり気に入ったので、今後も通わせていただくことになりそうです。



樹庵

昼総合点★★★★ 4.2



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おがわ

おがわでおろしそば(1200円)。


なんだかとってもおがわさんの蕎麦が食べたくなり、再訪。今回はおろしと温かい蕎麦と散々迷ったが、前回感動した蕎麦と蕎麦湯をもう一度頂きたくて、辛味大根のおろしを頂いた。


「辛いので少しずつ入れてくださいね」と言われた辛味大根は結構こんもりと盛られている。蕎麦は幌加内産の新蕎麦とのことで、まずは何もつけずに頂くが、やはり蕎麦の香りが凄い。蕎麦自体もコシがありしっかりつながっており、噛むと甘みを感じる。

次に辛味大根を入れずに、汁につけていただく。やはり旨い。

次にみとしろさんのところで教えてもらったように、辛味大根を蕎麦の上にのせて頂いたが、これだと辛すぎた。こちらの辛味大根は、つゆに入れてちょうど良いようだ。

そんなわけで少しずつつゆに加えて楽しむ。味の変化を楽しみながら頂いたが、ちょっと大根の辛さが強かった印象。あまり入れすぎなければいいのだろうが、加減が難しい。いっそ何も入れない「ざる」の方が本領を発揮するのだろうと思った。



蕎麦湯は変わらずまったり濃厚で飲みごたえ抜群。また食べに来ます。


おがわ

昼総合点★★★★ 4.5



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蕎麦屋 にこら

蕎麦屋にこらでいろいろ頂きました。


ミシュラン関西が初めて発表されたときに、京都の蕎麦屋で唯一選ばれた店。翌年には私の愛するかね井さんも選ばれたが、初年度に選ばれたのはここだけ。おそらくコースや一品が充実しているから選ばれたのだろうと思う。基本的に、ミシュランはコースあるいはアラカルトの充実していない店は選ばないのですね。だから、翌年にかね井さんが選ばれた時は大変驚いたが、それはまた別の話。


無類の麺好きで、もちろん蕎麦も好きな私だが、こちらはなぜか未訪であった。家からも近いのだが、未訪だった理由は全くない。あえて言うなら、かね井さんが好きすぎて他のそば屋に行かなかったからだと思う。


しかし今回はご縁があり、訪問してみました。なんだか出しそびれた宿題をようやく手につけた子供の気分。


蕎麦前は色々充実しており、3品お願いしました。


・蕎麦寿司(750円)

もちろんお酒も注文。合わせたのは「醸し人九平次」で、香りがとてもフレッシュで旨い。蕎麦寿司は初めて頂いたがなかなか面白く、海苔がとても良い香りだったのが印象的。お酒との相性も抜群。美味しく頂きました。


・あぶり鴨 九条ねぎのソース(1300円)

炙った鴨は塩気は強めだが、それがちょうどよかった。九条ねぎのソースもとても面白い。塩気の強い鴨は、当然のように日本酒とよく合った。

・季節の天ぷら(1050円)

アナゴや舞茸など、普段食べない揚げ物を堪能。このあたりで日本酒がなくなったので、次に「ブルー山田錦 悦凱陣」にスイッチ。こちらは吟醸香は強くないがとてもキレのある一杯。これがまた天ぷらの油をさっぱりと流してくれた。


一通り頂いて出来上がってしまったので、ようやく蕎麦へ。笑。初訪問だったので普通にざるそば(950円)を頂きました。

蕎麦の香りはふわっと香る程度で、あまり強くなかったが、つけ汁が旨い! ちょうど良い塩梅で、この蕎麦とぴったり合う。

蕎麦自体はおがわさんの方が私は好きだし、つけ汁もかね井さんのが好きなのだが、合わせるとこちらの方もとてもよい。そんなわけで、夢中で頂きました。蕎麦湯で割っても旨い。


以上、とても満足しました。ゆっくり飲んで、最後に蕎麦で〆るという使い方がぴったりくる。また機会があればぜひ訪問してみたいと思う。



蕎麦屋 にこら

昼総合点★★★★ 4.0



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うるめ

うるめでざるそば(740円)。


堀川北大路を東にしばらく行ったところにある、北大路通りに面した蕎麦屋さん。と書くととてもわかりやすそうだが、これほど分かりにくく営業されている店もあまりないのではないだろうか。


まず、開店されていない時は、一見全くの民家。屋号を示す看板もなく、蕎麦屋を営んでいるという痕跡すら見当たらない。入口には普通に表札が掲げられており、商売の気配は一ミリも感じない。


開店されている時は、それとなくさらっと白い暖簾が出ている。はっきり言ってそれだけで、店の前に言って初めて、メニューが申し訳なさそうに店の前に置いてあることに気が付く。車やバイクで通り過ぎるものなら、全く気が付かないだろう。もちろんこのメニューは、閉店されている時は片付けられている。


営業時間も「11時から売りきれるまで」なので、昼過ぎであれば行ってみないと営業されているのかどうかわからない。もちろん電話で尋ねることも可能だろう。


私が初めて訪れたのは休日の16時くらいだったと思う。地図に示される店の場所にあったのは、全くの民家であった。これは地図が間違えているのかと思いあたりをうろうろしたが、蕎麦屋らしき店は全くない。そして看板もなにもないので、店の場所を確信しないままこの日は縁がなかったと諦めた。

別の日に、たまたま前を通った時、「全くの民家」に白い暖簾がかかっていたのだ。あれ、もしかしたらここだったのかも、と思った。


そして今回、初めて訪問することができた。


白い暖簾をくぐって扉を開けると、中は一見民家のよう。靴を脱いで中に入るとそこにはとても寛げる空間が広がっていた。ゆったりとした室内に案内され、しばし寛ぐ。空間としてはとても好き。


初訪問なのでざるを注文した。待っている間もとても落ち着ける感じ。しばしのんびりと寛ぐ。北大路通りに面しているとは思えないくらい静かで、のんびりと蕎麦を待つ。この時間も好き。


しばらくして蕎麦が到着したが、思っていたよりボリューム満点でびっくり。蕎麦だけで満腹になってもらおうという心意気が伝わってくる。


さっそく蕎麦だけ頂くが、香りは控えめ。そして気になったのが、蕎麦が瑞々しすぎる。いい女は水も滴っていて全く問題ないのだが、蕎麦は水が滴ってはいけないのでは。良く見ると、笊の下まで水が滴っている。個人的にはもう少し水切りしていた方が良いのではないかと思った。


つゆは節の香りが素晴らしい。つゆ自体は旨かったが、瑞々しすぎる蕎麦につゆののりがいまいちに感じたので、やっぱり水切りはもう少し期待したい。

蕎麦湯はさらっとしたタイプ。湯を入れると出汁の香りが立ち、これはこれで旨かった。


ボリュームはしっかりあり、空間としても素晴らしかった。水きりに関してはたまたまかもしれない(ただし、食べ物に限らず一期一会だとは思います)ので、再度訪問して確認してみたいと思う。


うるめ

昼総合点★★★☆☆ 3.5



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ハム丘ハム太

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主に京都のラーメンを食べた日記です。生まれながらの麺食いなので他の麺類ももちろん食べます。

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